捕獲(ほかく)されている
ヤシガニの写真(しゃしん)をとってほしい、との依頼(いらい)がありまして、ユイの館(やかた)へ。
ノコギリガザミなら、だいぶ経験(けいけん)があるけれど、ヤシガニは2度目(にどめ)で振舞(ふるま)いが読(よ)めないのが厄介(やっかい)。
しかも、陸生(りくせい)ですから、水生(すいせい)のノコギリガザミよりも地力(じりき)があるので、挟(はさ)まれたら即(そく)、殺(ころ)す気(き)で対応(たいおう)しないと、ライオンと比肩(ひけん)するパワーがあるため、大(おお)けがすることになります。
さらに、猛烈(もうれつ)なハサミだけでなく、長(なが)い足(あし)それぞれにトゲがあって、シャッと皮膚(ひふ)を撫(な)でられた日(ひ)にゃ゛〜・・

とりあえず
2つの対策(たいさく)が必須(ひっす)で・・逃(に)げられないこと、そして砂(すな)まみれなのをナントカすること。
ロケ地(ろけち)は、芝(しば)の丈(たけ)の具合(ぐあい)から、おとなりの図書館(としょかん)まえに。

たも網(あみ)よりも、移動(いどう)や脱走(だっそう)の対策にはサンテナが確実(かくじつ)と思(おも)うたのですけれど・・
硬(かた)い足先(あしさき)がひっかかって、出(で)てきませんね。 サンテナをひっくりかえすと、よけいにシガミツキますし。
とりあえず、やわらかホウキでアチコチわしゃわしゃして砂を落(お)としつつ、出(で)てもらいまして・・ようやっと撮影。

砂まみれっぽさは、ないでしょ? ノコギリガザミのブラッシングの応用(おうよう)にござまっすっ。

甲幅(こうふく)は10センチくらいで、そんなに大(おお)きくはないけれど、20年(にじゅうねん)あまり生(い)きてそう。
沖縄(おきなわ)での研究(けんきゅう)によれば、かるく40年くらい生きてそうですが・・
ちなみに
ヤシガニの甲羅(こうら)は柔(やわ)らかいので、ガッチリつかみにくいんでよ。
ともあれ
ヤシガニよ、お疲(つか)れさま〜、イロイロすまんかった。

オッサンから全力(ぜんりょく)で逃(に)げるヤシガニ。
大(おお)きな道具箱(どうぐばこ)に、しめった砂なが入(い)れられてい、つかまえたシマッチュの愛(あい)が感(かん)じられました。
みなさまも、ヤシガニには気(き)やすく触(さわ)らないよう、お願(ねが)いいたします。
また、とくに保護対象(ほごたいしょう)ではありませんが、成長(せいちょう)がとても遅(おそ)いので、食(た)べるとすぐいなくなっていまいますから、あんまり食べないでやってください。
たま〜に、毒(どく)のある植物(しょくぶつ)を食べている個体(こたい)がいて、食中毒(しょくちゅうどく)を起(お)こすこともあるので、ご注意(ちゅうい)を。