オッサンは、まわりにいたイソヒヨドリに食(く)われたと思(おも)ったのですけれど・・ 毒(どく)があるから食われるはずはない
鳥(とり)のDNAに、見たこともない毒チョウが記憶(きおく)されていることは、絶対(ぜったい)にありませんから・・ ウソなのはすぐ判(わか)りました。
すなわち
オオゴマダラは、イソヒヨドリに見つかってガシッと食らいつかれ、毒の味(あじ)からペペッと吐(は)き出(だ)されたけど・・ ダメージが大きくて飛(と)べなくなった、のでしょう。 食われないのでなく、喉(のど)を通(とお)らないワケですね。
トラフグの毒について研究(けんきゅう)された、とある論文(ろんぶん)によると、オスの精巣(せいそう)には毒はなく、メスが卵巣(らんそう)にテトロドトキシンを持(も)つのは、稚魚(ちぎょ)に毒を与(あた)えているから・・ だそう。
卵(たまご)からかえってすぐの口(くち)もあいてない稚魚を、ヒラメやスズキに捕食(ほしょく)させるとゆ〜オニのような実験(じっけん)をしたそうです。 稚魚は粘液(ねんえき)を出(だ)すところに母(はは)ゆずりの毒をもっていて、それがヒラメやスズキの口にはいったときに味(あじ)として判るため、すべて吐き出され生存(せいぞん)したそうです。 別(べつ)の稚魚は、ゴックンされたのに、です。 ちなみに、フグの稚魚の毒はまったく致死量(ちしりょう)にならないそう。
ただ、ギスギスの歯(は)を持つカマスやダツに捕食されていたら、吐き出されても生存できるかどうか・・
このことから
毒は食われないと発動(はつどう)しないので、必(かなら)ずしも自分(じぶん)が食われないための抑止力(よくしりょく)にはならない・・ ってことですね。
オオゴマダラを食らって吐いたイソヒヨドリは、二度(にど)とやらないけど、すぐよこにいたイソヒヨは、とりあえず食らう・・ ワケです。 ほぼオオゴマダラがいない島(しま)では、サッパリ抑止力にはなりません。 いっぺん吐き出され飛んでいたら、つぎからつぎへ・・ なにプレイ。
オッサンが、トラフグの毒に疑問(ぎもん)をもったのは、フグ毒が完璧(かんぺき)ならば、膨(ふく)らむ必要(ひつよう)など、どににもありゃしない・・ と思(おも)うたとき。
膨れる機能(きのう)が先(さき)で、毒が後(あと)のようなイメージですが、そこはナゾ。
フグはフグでも、膨れないハコフグは、硬(かた)いボディと毒を分泌(ぶんぴつ)することで、食われてもヘッチャラになりました。 んが・・ かわいいハコフグを飼育(しいく)すると、岩陰(いいわかげ)で休(やす)もうとするときに挟(はさ)まって、そのストレスで毒を分泌し、死(し)の水槽(すいそう)になってしまうことが、ままあるそうです。
カメムシが自分(じぶん)のヘコキで死ぬる、みたいなものです。
やれやれ・・

