2014年03月02日

ウンブキアナゴの名付(なづ)けについて

どうやら・・・新聞記者(しんぶんきしゃ)さんが混乱(こんらん)するくらいヤヤコシイみたいなので、情報(じょうほう)を整理(せいり)しておきます。

xenoconger-140302.gif

1)ウンブキアナゴは、新種(しんしゅ)ではありません。

2)ニッポンでは初(はつ)、世界(せかい)で5番目(ばんめ)の発見(はっけん)。

3)ニッポン語(ご)の呼(よ)び名がついていなかった。

4)英名(えいめい)などからも引用(いんよう)できなかった。


なので、キッチリと和名(わめい)をつけたのです。 学名(がくめい)は、ずいぶん前(まえ)から「Xenoconger fryeri」と決(き)まっていました。

ちなみに、英名(えいめい)はFryers false moray(フライヤーズ・フォース・モーレイ)で、長(なが)ったらしくて使(つか)えません。 意味(いみ)は「フライの揚(あ)げぞこないウツボ」。たらーっ(汗)

それから、イワアナゴ科(か)はアナゴ亜目(あもく)ではなくて、ウツボ亜目なので、イワウツボ科になってもいいはず。 けれども、ウツボのように猛々(たけだけ)しくなく、アナゴ然(ぜん)としているので・・・イワアナゴになったのでしょう。 生(い)き様(ざま)もウツボよりアナゴに近(ちか)いようですし。

特別(とくべつ)な地形(ちけい)がそのまま地名(ちめい)になった、生息地(せいそくち)ウンブキと、イワアナゴのアナゴだけもらって、シンプルにまとめたのが、ウンブキアナゴの名です。 ホントならウンブキイワアナゴでもいいのですけれど・・・馴染(なじ)めませんよね。 


ちなみのちなみに
馴染めない和名といえば・・・

【アマミノクロウサギ】
長い・・・島(しま)ではクロウサギと呼ばれています。 んが・・・奄美野黒兎=アマミ・ノクロ・ウサギなので、切(き)りかたがオカシイかも・・・(涙)


【クロツラヘラサギ】
ツラは上品(じょうひん)でないし、ツラヘラの語呂(ごろ)もイマイチ。 英名Black-faced spoonbillを雑(ざつ)に訳(やく)してしまったようですね。 ホントならもっとも身近(みぢか)にいるヘラサギなのですからフツ・ヘラサギだったはずです。 オッサンはめんどうだからクロツラーズに。


【ソリハシセイタカシギ】
ソリハシシギでも、セイタカシギでもない、いかにもとってつけた鳥(とり)の名。 長々(ながなが)しいので英名のアボセットの愛称(あいしょう)でよばれています。


【リュウキュウアカショウビンなど】
本来(ほんらい)は南(みなみ)からやってくるのに・・・なぜか南国(なんごく)の生物(せいぶつ)にはテキトーにリュウキュウやらアマミやらオキナワがくっついていて長すぎる種(しゅ)が多(おお)いですね。 島(しま)では、フツーにアカショウビンとかアオバト、ウラジロガシなどと呼ばれていますよね。 問題(もんだい)は、チョウのリュウキュウアサギマダラとアサギマダラは同居(どうきょ)しているし、ソックリなので混同(こんどう)されちゃって、ヤヤコシイです。


【リュウキュウコノハズク】
リュウキュウがつく以前(いぜん)にフツ・フクロウよりもフクロウらしい声(こえ)なので、島ではフクロウと呼ばれ、コノハズクという名は知(し)られていませんよね。


【ハイイログマ】
アメリカにいるクマ、グリズリーのこと。 ハイイログマって、ナニ? という感(かん)じ。 グリズリーはGrizzly bearから。 実(じつ)はシロクマ=ホッキョクグマはハイイログマから進化(しんか)しているので、そこを知(し)ると・・・へえ゛〜と納得(なっとく)? ホッキョクグマも、シロクマに負(ま)けてますよね。たらーっ(汗)


【オビトカゲモドキ】
モドキってなんだよ・・・ ニセ、ダマシ、ミナシ・・・失礼(しつれい)この上(うえ)ない。


【アメリカネリ】
誰(だれ)も知(し)らない和名。たらーっ(汗) 野菜(やさい)のオクラのことで、英名のOkraのまんまです。


【オキナワチドリ】
島の海岸(かいがん)にある植物(しょくぶつ)なのに、まるっきり鳥。 希少(きしょう)で絶滅(ぜつめつ)しそうなので・・・覚(おぼ)える必要(ひつよう)もないかも。雨 同様(どうよう)にサメだけどシロワニ・・・とかビミョ〜exclamation×2 鳥のヤツガシラみたいに、妖怪(ようかい)マガイよりはマシ?


【カイコウズ】
海紅豆と書(か)きます。 マメ科なのはわかりますが、カイコウの意味がチンプンカン・・・ オッサンはアメリカデイゴを採用(さいよう)しています。 鹿児島(かごしま)の県花(けんか)です。


【クビレヅタ】
ウミブドウのことですが・・・いづれにしろ、フルーティでもなければ、さしたる味(あじ)もないのでガッカリな海藻(かいそう)。 同様にプチプチしている畑(はたけ)のキャビア「とんぶり」ほどの栄養価(えいようか)は期待(きたい)できないようです。 南西諸島(なんせいしょとう)の三大(さんだい)ガッカリ食材(しょくざい)?のようなもので、ほかイラブチ、島かぼちゃ・・・正直(しょうじき)なところ、おいしさがわかりません。


ということで蛇足(だそく)が長すぎでしたが、ウンブキアナゴは親(した)しみやすい名を目指(めざ)したものです。



ともあれ
ウンブキでニッポン初の生物(せいぶつ)が発見できたことによって、クロウサギがいる奄美大島(あまみおおしま)の自然(しぜん)と、沖永良部(おきのえらぶ)にもない特別な洞窟(どうくつ)の自然が同居(どうきょ)している・・・ということを証明(しょうめい)しているのではないかと思(おも)います。

あとは
このごろ縁結(えんむす)びにやってくる若者(わかもの)がいらっしゃるようなので・・・ウンブキアナゴの縁結びグッズがこさえられるかどうか・・・ですかね。たらーっ(汗)
posted by ぶん+ at 22:26| Comment(4) | TrackBack(0) | 生き物基礎知識
この記事へのコメント
それにしても、おめでとうございます。
新聞にぶんちゃんの名前が何度も載っていましたね。
日本名がないとか、北限とか、とにかくすごい発見だと思います。
ぶんちゃんが見つけたあのウンブキの仲間たちは他にも面白そうなものがたくさんいるので、これから次々に新しい発見が続くのでは?
とひそかに期待している所であります。

どこかの大学とか、テレビ局とか、ウンブキに注目して、海までの長いトンネルを調査してくれるとか、になってくれないですかね。
Posted by むーこ at 2014年03月02日 22:53
むーこさん、ありがとうございます。

それにしても・・・って、「それにしても、酔い覚ましの散歩で発見とはね〜」の意ですか!? 確か、新聞には書かれてなかったハズですけれど・・・(涙)

論文作成前から鹿大の魚類の先生にも連絡が入っているそうですし、瀬能先生も直接調査したいそうですから、そのうち実現するのでは? エビについては、鹿大の鈴木教授のテリトリーながら、リュウグウモエビに取り組んでいるのが琉大の藤田先生が専門だったりして・・・ヤヤコシイみたいです。

あと何種類かキテレツで希少な生物が出てきたら・・・ダーウィンが来たのスタッフが動くでしょうね。

不思議なことに、トラップにかかるのは、エビ、アナゴ、ハゼの3種類だけなのです。 小さくてクルクル動くヨコエビ?みたいなのもいるので、粗いエビとり網でなく、ペットボトルのトラップにすれば、捕獲できそう。

実は、道路をまたいで反対側のコーフキもつながっていたのですけれど、今は断絶されたことによって海産の種は絶滅しましたが、より陸封の洞窟生活者が全盛になっている可能性もあるんですよね。 洞窟だから、まず新種。

一方、我が家の下水が地下にダダ漏れなように、ここらの鍾乳洞はスゴイことになっているかもしれませんね。 富栄養の洞窟なんて・・・生物史上ではアリエナかったことでしょうからね。

ま〜自然は長持ちして、変化して流転して、それでも生き延びてナンボですから気長にいきましょう。
Posted by ぶん at 2014年03月02日 23:41
ぶんざゑもんさん、こんにちは!

和名の発表、有り難うございました。
ウンブキアナゴ、本当にピンポイントな名前。
奄美新聞のサイトも拝読。
しっかり紹介されておられましたね(^^)

私はこちらのブログを拝見していて、ウンブキの存在を知りました。
そして、ウンブキアナゴの発見に至るまでの経緯も、リアルタイムにこちらで紹介していただいていたので、ワクワクして待ってました。

『ダー○ィンが来た!』の取材、勝手に期待しています!
Posted by gane at 2014年03月03日 16:10
ganeさん、こんばんは。

ピンポイント過ぎて、ウンブキでウンブキアナゴの紹介看板を見た観光客は・・・田舎モンが勝手に名前をつけてよろこぶなんてキモイ〜とか、勘違いされそう。(涙)

ところで
ウンブキは泥がすごくてベテランダイバーでも厳しいそうなので、まずはロボットカメラで調査できるくらいの精鋭でないとキビシそうなので、やはり国費で潤沢な機材をお持ちで、さらに島はAMが入らない不平等もあるので、ちょいガンバってほしいかな・・・と。(笑)
Posted by ぶん at 2014年03月04日 00:17
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