2006年(ねん)にタイムスリップして、小笠原(おがさわら)へご案内(あんない)する、ネタギレ防止策(ぼうしさく)。
ようやく最終回(さいしゅうかい)、ショボめしのタンパク源が、いささか充実(じゅうじつ)

いやはや、すっかり失念(しつねん)していた企画(きかく)だったけれど、記憶(きおく)をたどって、母島(ははじま)へさぁご一緒(いっしょ)にどうぞっ

6月(ろくがつ)ですが小笠原には梅雨(つゆ)がなく、さわやかな4時(よじ)すぎの朝(あさ)。
漁船(ぎょせん)が出漁(しゅつりょう)するまえに、いそいそ沖港(おきこう)の外側(そとがわ)のテトラへ出漁。 宿(やど)が沖港に面(めん)した団地(だんち)にあり、ポイントまでは500mあまり。

湾内(わんない)を眺(なが)めながら、涼(すず)しい潮風(しおかぜ)を吸(す)って歩(ある)きつつ、体(からだ)を目覚(めざ)めさせとかないと。
オッサンが、トド/島(しま)でいうアオマツことアオチビキを水揚(みずあ)げしたのが知(し)れて、ルアーマンが増(ふ)えたためかアタリがない。 まわりには、10キロくらいのイソマグロやロウニンアジ、メジロザメがウロウロしているけれど、それはいろんな意味(いみ)でマズイので対象外(たいしょうがい)。

漁船のエンジン音(えんじんおん)で、魚信(ぎょしん)がパタッと無(な)くなるのを知りつつも、さらに粘(ねば)って・・

まあまあサイズ、48センチ、1.8キロのチギことバラハタ。 これ、毒魚(どくぎょ)ですけどね。
小笠原はサンゴ礁(さんごしょう)が発達(はったつ)しないのでシガテラ毒(しがてらどく)を持(も)ちにくいのと、2.5キロないから蓄積(ちくせき)していても、少(すく)なくてすみます。
なにより、タンパク源にとぼしい宿の食事(しょくじ)をナントカせにゃならん。

で、その夕食(ゆうしょく)。

刺身(さしみ)はカサマシできんから無理(むり)だと思(おも)うたけれど、フリャ〜でなく天(てん)ぷらでキタかぁ゛〜。
ふんわり上品(じょうひん)な白身(しろみ)で・・ この味(あじ)わいは、キス天。

爾来(じらい)、オッサンは、これ以上(いじょう)の白身天を知らず。
でもね゛〜アラ汁(あらじる)も供(きょう)されるかと思(おも)ったら、宿のオジサンオバサンが食(く)っちまったらしい。

さておき、活動(かつどう)はおもに午前中(ごぜんちゅう)。

沖村(おきむら)だけが集落(しゅうらく)で、当時(とうじ)は400人(よんひゃくにん)ほどのコンパクトさ。
いささか不安(ふあん)なバイクをレンタルして、北(きた)へ。
ちょくちょく、山道(やまみち)を横切(よこ)ぎるのは・・ トラツグミ。

ちょっとしか飛(と)べない巣立(すだ)ちビナですが、足(あし)はシッカリ速(はや)い。

低(ひく)い枝(えだ)にとまって、シルルルルルっとヒナらしい声(こえ)で親(おや)を呼(よ)びます。 親も、ほとんど走(はし)りまわってエサを捕(と)り、運(はこ)んでいます。
捕鯨基地(ほげいきち)だった北港(きたこう)は、もと集落(しゅうらく)で、学校跡(がっこうあと)もありますが・・ さらに山(やま)を超(こ)えて、その先(さき)へ。
1.4キロ、高低差(こうていさ)90mの遊歩道(ゆうほどう)を経(へ)て、大沢海岸(おおさわかいがん)へ到着(とうちゃく)。

釣(つ)り道具(どうぐ)とカメラのフル装備(ふるそうび)だから、サラリーマンのオッサンには、かなりキツイ。

砂利浜(じゃりはま)には、意外(いがい)と漂着ゴミ(ひょうちゃく・ごみ)が多(おお)くて、エルサルバドルの薬品ボトル(やくひんぼとる)なんかもあります。
この角度(かくど)が小笠原。


岩(いわ)でなく、硬(かた)い土(つち)のようで、とても崩(くず)れやすくて、行(い)けなくなる磯(いそ)もちょくちょくあります。 湾内(わんない)には、アオリイカやブダイなどがいましたが、ルアーには反応(はんのう)なし。

さて、かえりの遊歩道では、キッチリと撮影(さつえい)しとこっと。

ここらは、ほとんどニンゲンが来(こ)ないので、好奇心(こうきしん)もりもりのメグロが寄(よ)ってきますが、ジャングルは暗(くら)くて・・ 都合(つごう)640mmで1/160では、ほとんどブレブレに。

こうして、午前で体力(たいりょく)を尽(つ)くしたら、チンした冷食(れいしょく)とともに、冷(ひ)えたビールがた〜まら〜んのよ゛〜〜〜。


パソコンは中古(ちゅうこ)のダイナブック、通信(つうしん)はドコモのFOMA(ふぉーま)が使(つか)えるようになってるので、ネットは便利(べんり)です。
そういや同室(どうしつ)のオジサンは船乗(ふなの)りで、世界(せかい)をめぐったらしいのに、牛乳パック(ぎゅうにゅう・ぱっく)の開(あ)けかたを知らんとは・・
民宿(みんしゅく)「ビラこぶの木」は、2階(にかい)が宿泊(しゅくはく)や、昼(ひる)ごはんを自分(じぶん)でこさえられるスペースで、食器(しょっき)なども充実(じゅうじつ)してますし、洗濯機(せんたっき)もあります。
食ったら・・ 昼寝(ひるね)。 夕マヅメ(ゆうまづめ)に竿(さお)をだして・・ 夕食(ゆうしょく)と風呂(ふろ)といった、ゆる〜い一日(いちにち)が過ぎていきます。
三日後(みっかご)の朝、またチギが。

さらに良形(りょうけい)の、2.8キロ。

しかし、2.5キロを超(こ)えててヤバいかも・・ いやいや大丈夫(だいじょうぶ)、もうオッサンはひとりじゃない、宿のみんなも食(た)べるのだから。

ちなみに
バラハタは貪欲(どんよく)で、大(おお)きいほうから釣(つ)られてしまうので、良形(りょうけい)が釣れるとゆ〜ことは、場荒(ばあ)れしていないバロメーター。
とゆ〜ことで、夕に揚(あ)げびたしで。

上品だけど、肴(さかな)にするには量(りょう)が・・ まえよりタップリあるはずなのに。

今(いま)でこそヘナチョコな釣りしかしてないオッサンですけれど・・ 旅(たび)さきの宿の食卓(しょくたく)を、地味(じみ)に賑(にぎ)わせてたんですよ。(笑)
もっとキッチリ釣っていた南大東島(みなみだいとうじま)の旅も、自慢(じまん)がてら載(の)せとこうかな? そ〜いえば、ホテルよしざとの社長(しゃちょう)、ボインでエキゾチックな美人(びじん)のエリコさん、コワオモテで大東のとーさんのマサキヨさん、どえらい釣り上手(じょうず)でクーラーボックスいっぱいにする大東のかーさまも元気(げんき)かな゛〜。